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2006年6月 2日 (金)

一泊だけしたかわいいお客さん。

6月1日。パンズが亡くなって35日の日、ちょっとうれしような、寂しいような複雑な事件があった。

19時頃、masaから「今事務所を出た」と帰るコールがあり、いつもなら1時間後には帰るのに、ちょっと遅れて、電話がかかってきた。なに? 電車が遅れた? 事故じゃないよね?

「いま、マンションの下にいるんだけれど、迷子の柴犬がいるんだよ。横断歩道に出ちゃって、車にクラクションならされているんだ」と…。うちのマンションの前は、とても交通量の多い目白通り。首輪をつけていると言うので、私はパンズのリードを持って、外に飛び出した。

見ると、とてもおとなしそうな女の子。痩せ型でキツネ顔。歳はそんなに若くない感じ。masaの前で伏せをしている。首輪には今年の狂犬病予防接種の鑑札をつけているので、すぐ飼い主さんも見つけられると思い、安心した。「でももう保健所も終わっちゃったし、警察に連絡かなぁ…」とmasa。

その場で携帯から警察に電話。「いまから引き取りに行きます」というので、私は「うちで今夜は預かって、明日の朝、保健所に電話をしてもいいですよ」と思わず言ってしまった。「そうしてもらえたら、ありがたい」と言われ、masaに確認したら「うん。いいよ」。電話を切ったら、なぜか涙があふれた。

パンズとは全然違うタイプだけれど、5週間ぶりに我が家に犬がくる。四十九日前で、まだ天国に行っていないかもしれないパンズが、やきもちを焼かないだろうか。

Coco1 彼女は外で飼われている犬のようで、体は拭かせてくれたけれど、足を拭こうと触ると嫌がるので、仕方がなくそのまま。彼女が帰ったら、きれいに掃除をすることにしよう。喉が渇いたようで水をいっぱい飲んだ。パンズのドックフードはまだ新鮮だし、お供えに使っているけれど、まだ十分あったので、お皿に入れてあげたらパクパクよく噛んで食べた。噛まずに飲み込むパンズのほうが彼女より5倍くらい早食いだったな。そばによると怯えて逃げるので、「ウチに慣れるまで見ないようにしよう」と顔を見ずに私たちは食事をした。

伏せをしてじっとしていると思ったら、家中をくまなく歩いてチェック。そして少しずつ私たちに近づいてきて、じっとこちらを見る。私たちが見返してもアイコンタクトをやめず、さらにまじかでお座り。かなり慣れてきたみたい。

毛の色も、体つきも、サイズも、顔立ちも、性格も、性別も、なにもかもパンズとは違うけれど、やっぱり同じ犬。目の奥の輝きが同じみたい。見つめられてしまい、また涙がポロリとこぼれる。

しばらくしてふと見たら、あぐらをかくようなパグ座りをしているときがあった。子どもの頃、私も実家で柴犬を飼っていたけれど、こんな座り方はしなかった。

もしかしたらパンズがやきもち焼いてやってきて、短い時間、彼女に乗り移ったのかも…なんて思ってしまった。

私たちも寝る時間になり、バスタオルをひいた玄関に、パンズのリードで彼女をつないで、電気を消しておやすみなさい。静かに眠ってくれたようだ。

masaは目覚ましをいつもより少し早くセットした。彼女と散歩をするためだ。きっと外犬だから、家で排泄できないと思ってのこと。案の定、散歩でおしっこもうんちもしっかりできた。

ドッグフードと、パンズが毎日食べていた黒すりゴマをかけたヨーグルトもあげた。ゆっくりゆっくり、でも喜んで平らげてくれた。Coco2

8時30分にになって保健所に電話をかけた。「すぐ見つかると思うので、飼い主さんからそちらに電話をかけるようにします」と。ほどなく、電話がある。犬の名前はココちゃん、9才だとわかった。庭で離していたら、業者さんが来て、門戸を開けたままにしてしまい、逃げたらしい。ご家族も昨夜は心配して探したそうだ。歩いて5分くらいの場所なので、すぐに引き取りにきてくれた。masaもちょうど出社時間だったので、一緒にマンションの1階へ行き、ココちゃんとお別れした。

家族の元に戻れてよかったね、ココちゃん。近所だからまた会えるかな。

夜、仕事から帰ったmasa。「不思議なことが起こるもんだね。でもまさかナツが預かるなんていうと思わなかったよ」と言って、パンズの遺影のほうを見て、少し寂しそうに笑った。

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コメント

「ナツとmasaがあまりに寂しそうだから、ココちゃんに頼んで1日来てもらったんだよ!ナツとmasaが喜ぶと思って...」というパンズ君の計らい?

投稿: tomotaka | 2006年6月 5日 (月) 15時25分

そうかもしれないね。ちょっとワクワクの夜は、パンズのお膳立てかもしれない。なかなかやるね。さすがパンズ。 tomotakaさん、ありがとう。

投稿: ナツ | 2006年6月 5日 (月) 21時01分

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