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2006年1月 2日 (月)

生かされている。

sumiさんの娘はのんびり屋でちょっとアワテンボ。

sumiさんから頼まれた用事で銀行に行くため、娘は慌てて病室から駆け出して、忘れ物をする。私は追いかけて忘れ物を届け、戻るとにsimiさんは私に向かって「死ぬに死ねないわ」と小さく笑った。

娘は25歳。母ひとり、子ひとりの母子家庭で、娘は大事に育てられたようだ。お金のこともゴハンのことも苦労させないとsumiさんは渡せるものを渡してきたそうだ。娘が小学校のときに離婚した元夫に対するsumiさんの複雑な思いも、彼女に向けられたのかもしれない。私から見ると娘はsumiさんの子供であり、友達で、妹で、彼氏のようだ。愛が複雑になっている。私の印象として、sumiさんの娘は情緒の豊かさはあり余るほどだが、社会性に欠けるものは否めなかった。

sumiさんの姉は「あの子はいつ死んでもおかしくないのよ。でも娘を成長させるため、いまは生かされているの」と言う。生かすのは神様なのか誰かわからないけれど、そういう時間はあるんだろう。

その言葉を聞いたとき、自分のことを思った。昨年8月、祖母は母に悔いのないよう生かされた。母は祖母と長年暮らせなかった。30年来の添い寝をする時間を持つために祖母は生かされたのだ。

そして6年前に亡くなった義母も然り。危篤で駆けつけたがもう意識はなく、延命治療f行わなかったがそれでも4日間心臓が止まることはなかった。masaは「死を理解する時間をもらった」と言った。その時間、義母は生かされていた。

sumiさんはもう何も飲み食いできない。痰も自分で取れない。ほとんど話せない。でも時々歯を食いしばって気力を見せる。生かされている…いや、今は生きているんだ。

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